0.はじめに

ボタン一つで欲しいものがすぐに手に入る時代。しかしその一方で、街中には人々が集まる場所がある。インターネットでも手に入る商品のために、わざわざ足を運ぶのはなぜだろう。そんな疑問を持った山口ゼミの有志が、「なぜか人々の集まる場所」を紹介していきます。 


※このブログは、文章力や思考力を高めることを目的としており、今後ゼミ内の有志で運営をしていきたいと考えています。改めてアナウンスをしますが、学年問わず興味のある方にご協力いただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

 

<ゼミ生に向けて:テーマの概要>
 私たちは旅行する時、旅行先でしか味わえない、目に見えない経験を求めて旅行する人も多いと思います。(中にはあのガラス細工を買うため、とか目に見える成果を求めるときもありますが。これは後述の①にあたります)
旅行業の一つの大きな特徴は「観光地は動けない」ということですが、その条件は他の産業にも当てはまるんじゃないかと思いました。


それが物品販売業界です。昔はお店で売ってそこにお客さんが買いに来る、という構造だけで買い物は成り立っていました。しかし徐々に二方向の発展を遂げます。
ひとつが利便性を追求したネットショッピング。欲しいものを好きな時に素早く手に入る。これは「客が移動しなくていい」ようになった発展の仕方。

だけどもう一つの発展があります。それがお店の観光地化。「客が移動するのは変わらない」ため、お店は足を運ばせるような魅力をしなければいけない。観光地の「そこでしか味わえない要素」を加えることで、店舗で販売をし続けます。

 

その「そこでしか味わえない要素」は

①そこでしか味わえない目に見えるものをつくる(行列のできるラーメン屋は、そこでしか食べられない)
②そこでしか味わえない目に見えないものをつくる(代官山T-SITEはどこでも買えるはずの"本"を売っているので買う物は珍しくないけど、そのかわり買い物に行くこと自体に付加価値をつけてる)
この二つに分かれると思います。
このことを踏まえて、
今回のブログではこの②の、「観光地的な目に見えない経験を売りにして店舗経営をしているお店」を紹介します。

はじめに、では「なぜだろう」という疑問で止めてますが、それは読者に発見してもらうためです。書き手としてはその問いに対する答えとして「観光地的要素を含んだお店を紹介する」という目的でブログを書いていきたいと思っているので、この概要を説明させて頂きました。