軍隊

 8月26日。腕立て、走り込み、スクワット・・・。まるでビリーズブートキャンプのような練習が夜明け前から始まる。発声練習もパワーアップして声を枯らす人が続出。もうやりたくないと泣き出す女の子まで出た。すべては今週末にある、他の寮との対抗戦のためらしい。僕はルールも分からないクリケットに駆り出されることになった。肘を伸ばして投げなければいけなかったり、何回空振りしてもよかったり、野球とは似て非なるものだった。

 寮の応援歌も覚えることになったが、曲が流れるたびに皆が手足や腰をうねらせて踊るのには驚いた。横の人とぶつかってもお構いなし。とにかく踊る。仲間を歌で応援するときに腰を振っているのは日本ではあまり見られないような気がする。とまあ異文化体験はさておき、この練習が000まで続くのは正直つらい。声も体もボロボロに。そして4時間後には起床。あれ?何のためにジャマイカまで来たんだっけ?

 

 寮のスローガン

"Maroon and Gold run in our veins, for this Hall we will stand the pain."

"The Proud, the Brave, the Strong." "Big Bad Rex." "Because Rexans we want to be."

他にも数十種類の歌やモットーが存在する。 【大野友暉】