きっと私の人生でいちばん大きな買い物は、自分の家を買うときだろう。将来どんな家で暮らすのか想像する時間はとても楽しい。
静岡県浜松市にはドロフィーズという”村”がある。天竜浜名湖鉄道、都田駅から徒歩約10分、3,000坪の敷地の中に、北欧の生活が広がっている。マリメッコ柄の食器、ワインやジャム、生地を扱うファブリックショップもあり、このエリア一体が一つの村になっている。
村の奥にはカフェがある。築70年の古民家を改築したこのドロフィーズカフェには、北欧の古材や自然素材を使った椅子やテーブルが並べられている。パスタやケーキを食べながらカフェの中で家具を使う。料理を食べながら窓ガラス越しの庭を眺める。のんびりしていると日が暮れてしまった。村の中にある宿泊施設に向かい、寝床につく。村全体を通してここに暮らしているようだった。
薪ストーブから雑貨まで、生活の中で使う様々な道具がここで手に入る。レジに向かうとき、自分がそれを使っている姿を想像してしまう。インターネットで注文すれば家具さえも届いてしまう今、わざわざ買いにいく必要はない。しかしここでは北欧での暮らしが体験できる。生活ができるこの村で、将来の自分を想像してみよう。