Cafe Blue

 僕のホーム、Cafe Blue。ここはとにかく居心地がいい。

 ジャマイカといえば、ブルーマウンテン・コーヒーを想像する人は多い。苦みや酸味、コクや甘みなどバランスのとれた味わいは、日本人好みなのだそうだ。驚いたことに、ブルーマウンテン・コーヒーの80%以上を日本が輸入しているという(飲料メーカーのUCCに至っては直営農園も設けている)。

 しかし現地の人は、あまり飲んでいない...ような気がする。クラスメイトに理由を聞くと「高いから」と答えていた。全くもって身も蓋も無い話だ。Cafe Blueで飲むなら、普通のコーヒーの3倍ほどの値段となる。

 僕はここで生活するうちに、NESCAFE(ネスレが提供しているインスタントコーヒー)が好きになっていった。ジャマイカまで来てインスタントかよ、と思うかもしれないが、UWIの学生には評判が高い。学内フェスではよく協賛しているし、テスト期間には無料でコーヒーを配ってくれる。この気配りは本当に嬉しい。

 しかしながら、Cafe Blueで飲むコーヒーは格別。木のテイストとしっかり効いたクーラー。レゲエのBGMと店員同士の談笑は、いつも安らぎを与えてくれる。場所もまた、味の一部だ。 【大野友暉】

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