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私だけの「地図」(三期・植木歌那子)

 

私だけの「地図」

 

 

 

 「地図があればいいのに」何か決断しなければならない時、私はそう思っていた。

 

 自分の選んだ道は正しいのか、と不安になることがあった。大学を決める時がそうだった。多くの大学があり選ぶのは自分だった。しかし、思い切って「ここにする!」という決断ができなかった。その選んだ道の先で“どんなことが起こるのか”という不安ばかりが頭にあったからだ。そんな時、地図のような“この道の先に〇〇がある”と教えてくれるものが欲しいと思っていた。

 

 しかし、先が見えていたらどうだろう。向上心も何も生まれない。先が見えなかったからこそ不安を消すため、選んだ道で様々なことに挑戦し、頑張ることができた。そしてその中で成長することができ、先に繋がる新たな道を作ることができた。地図を必要としていた私だったが、いつの間にか私だけの「地図」を作っていたのだ。

 

 今後も、私は見えない未来に向かって挑戦を続ける。私の「地図」は無限大に広がる。