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未来地図(三期・齋藤小瑚)


私たちの未来は誰も教えてくれない。明日の自分がどうなっているかさえわからない。時々、未来地図が欲しくなることがある。
私は小学6年生の時、どんな大人になっていたいかを書いたことがある。当時行きたかった私立の中高一貫校に行き、それなりの大学に行くことを想像していた。私はこの道順通りの未来を想像していた。
今の私は小学生の時に思い描いていた道を通って来たわけではない。たくさんの回り道をして、時々道に迷ったりもした。思い通りではなかったこともあったが、獨協大学に入り大学の友達と出会った。好きな英語をたくさん勉強した。夢中になれるゼミで色んなことを学べている。どれも私の未来地図に無かったものばかりだが、今の自分に満足している。
地図に描いたものだけが全てではない。道に迷った先で新たなものに出会ったり、回り道をして新たな目的地が見つかることもある。私たちに未来地図は必要ないのかもしれない。