8月13日、朝6時。辺りはまだ真っ暗。バス停が見つからずかなり迷ったが、ようやくバスに乗れた。安心するのも束の間、一気に不安が襲う。青白い光を放つ怪しげな雰囲気のバスの中で、爆音で流れているのは陽気な音楽。タンクトップを着た運転手は、シートベルトを締めずに鼻歌を奏でていた。
無事に教室まで辿り着いたが、今度は先生が来ない。40分経っても来なかったら、教室を出て行って良いのだと教えてもらった。そのまま、クラスメイト達と朝食を食べに行く。大学内にいくつかある店は朝早くから開いていて、肉のいい匂いがする。メキシコ料理が揃っていて、メニューを見るだけで楽しい。テラスで談笑しながら朝食という、優雅な時間を過ごせた。
次の授業が始まる時間になっても誰も急がないので、聞いてみた。授業の間は5分しかないことになっているが、実質20分はあるようなものらしい。余裕を持つため連続した授業は取らなかったのだが、そんな心配は無用だった。
初日から盛りだくさん。何が起きても意外と大丈夫かもしれないと思った一日だった。【大沼歩実】