いかがでしょう?

 前回の記事で紹介したように、カナダには多くの移民が住んでいる。そのため、ここには様々な国や地域のレストランが存在し、彼らによって営まれている。ジャパニーズにコリアン、シリアや地中海まで何でもある。カナダにいれば世界中の食を体験できるのではないかと思うほどだ。

 それでは、Canadian Food はどうだろう?どこに行けば食べられるだろう?いや、そもそもそんなもの存在するのだろうか?

 この質問を現地の Canadian たちにぶつけてみると、皆困ったように首をかしげ、苦笑いを浮かべながらこう言う。「Poutineかな」と。Poutine とは簡単に言ってしまえば、ソースがかかったフレンチフライ、つまりポテトだ。

 何て言ったってポテトはポテトだ。美味しいし、お腹も膨れるがポテトなんだから当然だろう。ただ僕は Poutine が Canadian Food だとは思えない。あんまり売ってないし、食べている人も全然見かけないからだ。ポテトが欲しければマックなり、他のファストフードなり、そこら中で手に入る。おそらく Canadian People たちも本当に Poutine が Canadian Food だとは思っていないだろう。他に全然浮かばなくて仕方なしに言っているのだ。

 そんな彼らに僕から提案がある。次からは「Chiken Wings!!」と答えてみてはどうだろう。Chiken Wings は言ってしまえばおつまみだ。日本の手羽先と同じようなものだが、いつ食べても全然飽きることはない。パブに入ればどこでも食べることができ、店によっては味付けを16種類以上も取り揃えている所もある。そして毎週水曜日には10個以上の Wings を3ドルほどでゲットできるのだ。Wednesday は Wingsday と決まっている。そして本当にみんな食べているのだ。人種も何も関係なく皆が Wings を貪り食う。安くて味も豊富だから納得だ。

 これこそ「Canadian Food」と呼ぶに値する食べ物ではないだろうか。どうですか?「Canadian」の皆さん。 【染谷祐希】

(1枚目)こちらがその Chiken Wings。おすすめはBBQ味かソルト&ペッパー味だ。(2枚目)ソースがかかったポテト、Poutineも少しのスペルミスでこの人が出てくる。