みんな地図を持っている。持っていても足をふみ外すことはあるだろう。そんな時は地図を見ればいい。どんなに回り道をしても、目的地に到着するはずだ。
「君は目的と手段が逆転している。」今年に入って何人かに言われた。進学したい。服を作りたい。今までの私の道しるべであったこの気持ち。しかし、言われるまで気づかなかった。すべて何かを達成するための手段なはずなのに、目的と化してしまっていた。私は地図を失った。足がすくんで動けない。
でも、地図を失ったことは悪いことではないかもしれない。地図頼りに考えることを放棄していたことに気付からされた。もっと考える必要があると感じるようになった。私はなぜ、進学したいのか、服を作って何がしたいのかを考えよう。
私は地図を持っていない。もう間に合わないかもしれない。それでも、目的地を探すために、私は新しい地図を作る。