「私ってどんな人?」
誰しも、一度は他人に尋ねたことがあるだろう。
高校生の頃、大勢でいるのが楽しかったが、時々無性に一人を好んだ。「明るい人」でありたかった私は、そのギャップに悩んでいた。しかし一人でいるとき、静かな場所が心地よいことを知った。
現在はインターネットで、何でも簡単に調べることができる。秘境地さえも特集され、もはや秘密要素は少ない。snsでも、人は自らの秘境地を発信しているように思える。
「私ってこんな人」
なんて無理に自分を開示しなくても、よいのではないか。自分の中の秘められた領域を、時間をかけて紐解いていくのもおもしろい。そんな地に、人は集まってくるのかもしれない。