2か月前、卒業旅行の旅先が決まった。場所は得体の知れない国、トルコだ。気候や食事、建築の特徴など、知らないことで溢れているトルコについて貪るように調べていると、気が付けば夜中の3時ということもあった。
2か月がたった今、私のトルコ熱は完全に冷めてしまった。絶景が楽しめる観光地や、マニアのみぞ知るレストラン、たくさんの情報を手にすることができた一方で、頭のなかには、いくつものピースが組み合わさった「トルコ」が完成していた。
秘境の存在を知り、それを明らかにするためのピースを探す。そんなもどかしい時間こそが、私にとっての「秘境」の楽しみ方なのかもしれない。
私は卒業までに、何度「秘境巡り」ができるのだろうか。また明日には旅にでかけようと思う。