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若き日の大冒険(四期・石田玲那)

  「本当の秘境、知られざる○○」にはうんざりする。実際調べてみると、尾瀬や知床など聞いたことがある地名が出てくる。自然が多い場所や地域で、東京や大阪のように誰もが知っているところではない。これが、一般的な秘境の定義だ。

 

 

 しかし、場所だけだろうか。どこかに移動せずとも、私たちの周りは境界だらけだ。本、インターネット、友人たちの中にも隠されている。知らないものに、足を踏み入れる。その瞬間、秘境は消えていく。そしてまた新たな秘境という空間に魅了される。

 

 

 他者と自分の境界だけではない。私と「私」の中にも存在する。不安や期待が、将来の「私」に交差していく。いつ何が起こるか、わからない。だからこそ、悩むときもある。しかし、立ち止まってはいけない。限られた時間の中で、精一杯楽しむのだ。

 

 

 秘境、それは私が知らない私の世界である。今日も私は、秘境を探求していく。世界のどこにいても、変わらない冒険だ。